インデックス投資のデメリット

インデックス投資のデメリットとは


インデックス投資は、若い世代を中心に徐々に人気を高めている投資手法ですが、「インデックス投資を始めて後悔した」「インデックス投資をするんじゃなかった」と思う人もいるかも知れません。どんな投資法もそうですが、インデックス投資によって、すべての投資家が幸せになれるわけではありません。インデックス投資によって、後悔を感じる投資家は少なからずいるでしょう。

インデックス投資にはインデックス投資ならではのメリット(少ない資金でも始められる、管理する手間が少ない、大きな資産形成に向いているなど)も多くありますが、一方でデメリットもあります。後で困らないように、インデックス投資を始める前にデメリットについてもよく理解しておくことで、実際にインデックス投資を始めたときの役に立つでしょう。今回の記事ではインデックス投資のデメリットをそれぞれの項目別に解説していきます。

デメリットと言っても、それはそのままインデックス投資のメリットにも繋がることもあるので、その点も考えながら読まれると良いでしょう。

インデックス投資は退屈、面白くない


インデックス投資は、資本主義経済における経済成長に、インデックスファンドという形で資金投資することで、その成長の果実(株価の成長)を享受するものです。ですから、市場の成長をじっと待つためには10年、20年単位でファンドを保有し続ける必要があります。原則的に、ファンドを売るときというのは、まとまった現金が必要になった時だけなので、売ることもほとんどありません。たとえ一時的に株価が下げていようと、株を売ることはせず、不景気の波をじっと待ち続けて株価が再び回復し、さらに大きく成長することを待つだけです。

一方で、個別株投資の場合は数か月、早いものでは数週・数日という単位で売買を繰り返すので、当然毎日の株価チェックが大事ですし、いよいよ売るとき(買うとき)が近づけば、緊張感もさらに増すでしょう。インデックス投資はそういう、タイミング勝負という要素ががほとんどといっていいほどないので、いかにも「自分は投資をしている」という緊張感はないので、退屈に感じるかも知れません。

ただし、インデックス投資は注目されており、新しいインデックスファンドも競争の中で日々生まれているので、興味がある人は時間の許す範囲で、新規のインデックスファンドをチェックしたり、定期的に自分のポートフォリオを見治し、リバランスをしても良いでしょう。

インデックス投資の成功体験が無く、マイナスが続くのでこのままで大丈夫かと不安になる


インデックス投資は長期投資であるため、投資の成否(利益が出たか)が判断できるのは早くても10年以上の継続が必要であると言えます。その期間の数か月、時期によっては1年という単位で資産額が持続してマイナスとなる時期は珍しくありません。自分の資産額が順調に上がっているときはともかく、下がり続けている、あるいはいつまでも回復しないのに保有し続けるのは勇気が要ることでしょう。これは、個別株投資を今までに経験してきた人ならわかると思います。たとえ一時的な下げだと思えても、何もせずに上がることを待つことは楽しくないものです。

人によってはその期間の間、資産が下がり続ける不安や恐怖に耐えきれずにファンドを売ってしまうことがあるかも知れません。事実、そうしてインデックス投資を止めてしまう人はたくさんいます。一方で個別株投資など比較的短期間で売却して売却益(キャピタルゲイン)を得ることを前提としている投資である場合は、少しだけ下がって不安になったら思い切って売ることもできるため、安心といえば安心でしょう。もっともそれでは利益を得ることもできませんが。

日本はインデックス投資の歴史が浅いので、今後も新商品のチェックなどが欠かせない


先にも上げた通り、インデックス投資は長期投資という性質上すぐには投資の結果が見えないこともあり、今運用しているインデックスファンドで大丈夫だろうか?と心配になってしまうこともあると思います。そこに、新たなインデックスファンドが発表されれば、解約時にかかる手数料を払ってでも持っているファンドを売ってしまい、新しいインデックスファンドに買い替えてしまうということはあるかも知れません。

インデックス投資はアメリカなどでは長期投資のセオリーですが、日本においてはまだまだ知らない人も多いです。そのため、今後はインデックス投資を始める投資家も増えていき、それに合わせて各社から新たなインデックスファンドが発表されていくでしょう。もし手数料などの面でより魅力的なファンドが出てきてどうしても変えたいという場合は、どうすればいいでしょう?その場合は、既存のファンドは売らずにそのまま保有・運用し、さらに新たなファンドの買い増し・積み立てをしていくことがひとつの選択としてあります。

インデックス投資なら完璧と盲信してしまう可能性がある


インデックス投資がどれだけおすすめされても、「マイナスになる可能性がある」というデメリットは絶対に消えません。どれだけ低コストのインデックスファンドがおすすめだとしても損をすることはあります。それが市場の不確実性です。日経平均株価やダウ平均株価が下落しているときはそれに沿うインデックスファンドも下落しますし、どれだけ優秀だとしても景気が悪いときは成績がふるいません。事実、2008年のリーマンショックのような世界的不景気がおとずれた場合、インデックスファンドは大きなマイナスになります。そのため、インデックス投資においては暴落や大暴落に耐えて保有し続けるためのマインドセットや生活防衛資金を準備しておくことが非常に重要なのです。

インデックス投資に向かない人


上記の点を考える人、「今すぐにお金を儲けたい」「大金持ちになりたい」「結果をあまり長く待てない」という人はインデックス投資には向きません。資金が許すのであればその場合は個別株投資にした方が良いかもしれません。

また、先に挙げた「インデックス投資はつまらない、退屈である」というデメリットはそのままインデックス投資のメリットでもあります。インデックス投資は、通常の個別株投資と違って毎日株価をチェックしたり、投資先の会社の分析をすることもないので、その分を休息や趣味の時間、家庭の時間に充てることができます。なんらかの投資をしていればわたしたちは立派な投資家と言えますが、機関投資家やプロトレーダーのような投資の成否が生活費に直結している専業投資家ではありません。ですから、投資をして将来のための資産形成はしていきますが、それにかける時間は最低限で良いのです。