老後資産はインデックス投資で確実に稼ぐ

老後資金は自分の投資で作る時代

金融庁の金融審議会が6月3日に発表した「高齢社会における資産形成・管理」の報告書があります。その内容に、非難の声が殺到していることは皆さんもニュースなどで知っていますよね。報告書によると年金だけでは老後の資金を賄うことができないため、95歳まで生きるには夫婦で2,000万円の蓄えが必要になるとのことです。そのため、働いている現役期から「つみたてNISA」や「iDeCo」などの非課税制度を用い、自分で投資運用して、老後に備えた資産形成するように促しています。

多くの国民にとっては将来の蓄えをする余裕などないのが現状です。現在、日本では7人に1人が貧困にあえいでおり、貯金はもちろん、資産運用など考えられない状態に陥っています。実際、2017年の「家計の金融行動に関する世論調査」では、2人以上世帯で運用や将来への備えなどを目的とした金融資産を「保有していない」と答えた世帯の割合は31.2%にものぼり、過去最高を記録しています。

そんな状況で今まで自分で資産運用などほとんどしたことのない人が、どうやって資産運用をして、将来のために備えればいいのでしょうか?わたしは、そのために投資手法としてインデックス投資をすすめています。

インデックス投資で老後資金を確実に稼ぐ理由1:退職金は当てにできない

みなさんが老後に備えた資産として最初に浮かぶのは、定年まで会社に勤めあげた人が受け取れるまず退職金ではないでしょうか?確かに退職金は、数十年という長期間を働いた末にもらえるお金です。そしてその額にはそれなりの期待が持てそうです。では、具体的に退職金はいくらぐらいもらえそうなのでしょうか?データで見ていきましょう。

厚生労働省の「平成25年就労条件総合調査」によると、退職金制度のある企業割合は75.5パーセントであり、退職者が全員もらえるわけではありません。支払われる退職金の額は、退職時の1か月分の基本給の額、勤続年数、退職理由、この3つの要素に主に影響されるところ、「平成25年就労条件総合調査」によると、勤続年数20年以上かつ45歳以上の退職者に対する平均給付額は、定年の場合1128万円~1941万円、会社都合の場合1004万円~1807万円、自己都合の場合784万円~1586万円、早期優遇の場合1418万円~1966万円となっています。幅があるのは、学歴、職種の違いが額に反映しているためであると考えられます。

ここで注意しておかなければならないのは、退職金をもらうということは、定年までに自分が数十年働いているということが前提です。その間に大きな病気やケガに見舞われる可能性は誰にでもあります。会社の経営状態が悪ければ退職金の減額、あるいは廃止も考えられます。もちろん、リストラということだって可能性は誰にでもあるでしょう。このような可能性がある以上、退職金を老後資金の中心に据えるのはとても大きなリスクを伴います。

インデックス投資で老後資金を確実に稼ぐ理由1:年金も当てにできない

退職金があまり当てにできないのならば、働いている間に給料から積み立て続ける年金はどうでしょうか?序章でも触れましたが、金融庁が6月初めに公表した「高齢社会における資産形成・管理」の報告書が、国会で大きな焦点となっています。発表主体が民間機関ではなく金融庁という政府機関であったこと、年金給付だけでは老後の生活が困難なこと、平均2000万円の資産積立が必要という具体的な金額が発表され、「老後資金は年金だけでは足りない。老後は年金以外でも2000万円を別に用意する必要がある」ということで、麻生太郎氏の発言とともに大きな問題になっていますね。そこで、年金だけで生活できるのかどうか、改めて今わかっているデータを使ってシミュレーションをしてみましょう。

シミュレーションをするにあたり、生活に関する家計収支の実態を把握するのに便利な総務省の家計調査を参考にしてみましょう。平成29年の家計調査によると、高齢無職世帯(世帯主が60歳以上の無職世帯)のうち、世帯主の年齢が60歳から64歳の世帯の可処分所得(可処分所得とは、給与やボーナスなどの個人所得から、税金や社会保険料などを差し引いた残りの手取り収入、つまり自分の意思で使える部分のお金を指します)が月額13万3,752円であるのに対し、同年齢帯の消費支出は住宅費や食費、衣料費など全てを併せて月額29万34円となっています。つまり、実際に60歳~64歳で年金が入って来てひと月に使えるお金は約13万円であるのに対し、実際に生活に必要となる支出額はその2倍以上である29万円となっているわけです。

もちろん、実際にはそれぞれのライフスタイルや通院費、入院費、介護サービスなどの利用状況で必要な額は変わってくるでしょうが、それでもこの差は問題となりますね。この結果を見る限り、多くの人は足りない分のお金を自分で働いて稼ぐなりして補わなければなりません。しかし、実際には体力が若いころに比べて圧倒的に少なく、十分に賄えるくらい働くにはかなり困難と言えるでしょう。

インデックス投資で老後資金を確実に稼ぐ理由3:インデックス投資なら手間が少ない

さて、退職金と年金というふたつの収入をデータで見て、老後資金を退職金や年金だけで賄えるのか、簡単にシミュレーションをしてみました。結果はというと、退職金だけでは人によって金額にもばらつきがあり、病気やケガによる退職や退職金制度の廃止という不確実な要素のリスクもありました。年金においても、現状からわかるデータを見る限り、老後に必要な資金と将来得られる年金収入では大きなマイナスを示しており、このままでは老後の生活は困難ということが具体的に見えたと思います。もし退職金と年金のふたつが無事に受け取れたとしても、正直に言って、これで老後の生活は安心とまではいかないでしょう。

では、老後資金を捻出するにあたり、わたしたちには他にどのような方法があるのでしょう。そこで私がおすすめするのがインデックス投資です。ここ数年でNISAやiDeCoという非課税制度を政府が後押してしている理由こそ、この投資と資産形成のためなのです。現時点で今の労働世帯は退職金や年金だけでは老後資金を賄えない可能性が高い。だから自分で投資・資産運用をして老後資金を作って欲しい。そのために、国民が自ら投資を始める補助として、投資にかかる税金を免除する制度を作ったのです。

しかし、投資と言ってもいわゆる個別株投資は素人がやるにはリスクが大きく、安定して利益を得続けることはかなり困難です。一方で、インデックス投資の場合は多少の知識・準備はもちろん必要ですが、個別株投資ほど勉強する必要もなく、投資のためのセッティングを一度してしまえば、あとは年に一回のリバランスという見直し作業だけをすればよいものです。さらに、インデックス投資は長期間の運用と積み立てが重要であるため、資金が少ない方でも今から始めることができます。というより、資金が少なくても今から始めて時間を味方につけることが、インデックス投資の成功において最も重要なことと言っても過言ではありません。

老後を豊かに生活するにあたり、今からインデックス投資を始めることこそ、大事なことなのです。インデックス投資を正しく理解して始めることができればきっと老後のお金に関する不安は大きく減ることと思います。
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