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ドルコスト平均法のメリットとデメリット

インデックス投資とドルコスト平均法

みなさんはドルコスト平均法というものをご存知ですか?毎月定額で投資信託や株式など金融商品を購入するのがドルコスト平均法という方法です。

資産運用が初めての方にとってはドルコスト平均法なんて聞きなれない言葉かもしれません。

また、ドルコスト平均法は資産運用のどのような場面で用いるのかも、わかりにくいところです。
本記事では、ドルコスト平均法を用いた投資方法と、そのメリット・デメリットを紹介しましょう。

そしてインデックス投資とドルコスト平均法の関係についても書いていきます。
ドルコスト平均法は、インデックス投資をしていくうえで中心となる考え方です。

ドルコスト平均法はひとつの投資手法である

ドルコスト平均法は定期的に同じ金額で同じ金融商品を購入する投資手法です。
別の言葉で言いかえると、ドルコスト平均法は、同じ金額で株式や債券を定期的に購入し続ける、積立投資の1つです。

インデックス投資でも自分で決めた投資信託(インデックスファンド)を、設定した金額分を毎月定期的に買って積み立てていきます。
つまりインデックス投資でもドルコスト平均法が採用されているわけです。

では次にドルコスト平均法の主なポイントを書いていきます。

ドルコスト平均法の主なポイント

ドルコスト平均法のポイントは、一言でいえば購入金額と購入するタイミングです。
ドルコスト平均法では、購入金額を変えずに毎月、同じ金額で投資信託を購入します。

なぜ、毎月一定の金額なのでしょうか?

株式や投資信託はもちろん、金なども含めて、金融商品の価値はというものは日々変動します。
これは多くの人が知っていることと思います。

もちろん、インデックス投資で買うインデックスファンドも投資信託なので、価値は毎日変動します。

商品(インデックスファンド)の価格が上下するとしても購入金額を変えないということは、どういうことか?
それは、ファンドの購入量を調節するということです。

購入量を調整するとどうなるか、具体的に考えてみましょう。

株価の変動とドルコスト平均法(定額・定量購入)で買った場合の結果

株価が下がる:株価が安い分、購入数量を増やし、割安で購入できる
株価が上がる:割高の価格で購入するので、購入数量は少ない

このように購入コストを抑えながら積み立てていくことになります。
インデックス投資もこのドルコスト平均法を使うことで、購入単価を低くします。

また、「購入のタイミング」とは、常に同じ期間で購入するということです。
つまり毎月・毎週・毎日など、定期的に購入することを指します。

インデックス投資の場合は毎月定期的に、同じ金額を積み立てていくのが通常となります。

毎月定期的に定額で買えるだけの量のファンドを積み立てていく。結果として、平均購入価格を下げることで運用コストを抑える。
これを数十年という単位で実行することで、運用コストを抑えて資産形成をより効果的にしていくわけです。

毎月定期的に決まった金額を買うだけなので、ドルコスト平均法は投資初心者にも実践しやすい手法なのです。

ドルコスト平均法が実際に有効な場面

ではドルコスト平均法はどんな場合に有効でしょうか?

まず最初に、ドルコスト平均法は投資対象をほとんど選びません。株式投資やFX、投資信託や債券など、あらゆる金融商品に活用できる基本的な手法です。
特に積立・長期投資を基本とするインデックス投資などで活用する手法でもあります。

より具体的に解説していきましょう

例えば、1口100円のAというファンドを、ドルコスト平均法で6か月間、毎月購入した場合はどうなるでしょう?
その結果は以下になります。

例)2020年6月開始と仮定

●2020年6月、1口100円:1,000円分=10口購入
●2020年7月、1口110円:1,000円分=約9口購入
●2020年8月、1口80円:1,000円分=約13口購入
●2020年9月、1口70円:1,000円分=約14口購入
●2020年10月、1口120円:1,000円分=約8口購入
●2020年11月、1口200円:1,000円分=5口購入
●合計6,000円の積み立て、約59口購入

日々、投資信託の価格が上下しても同じ金額で買い続けると、1口の価格によってはその都度購入口数が変わります。
その結果最終的に平均購入コストを抑える仕組み、それがドルコスト平均法です。

ドルコスト平均法のメリットは?

 

メリット①初心者にもわかりやすく始めやすい

ドルコスト平均法による積立投資は、難しい計算や指標を一切使用しないので、投資初心者にも取り組みやすい手法です。ここはとても重要な点ですよね。
日々会社で働く会社員や子育てで忙しい人にとって、わかりやすい投資手法であることはとても重要です。

ドルコスト平均法を始める前に決めなくてはならないことは、購入期間(投資信託を何年、いつまで積み立てるか。決めなくてもいい)と、1回の購入金額の2点だけです。
購入金額を1度決めたら、原則的には変更せずそのまま同じように買い続けていきます。

もちろん、資金に余裕があれば積み立て金額を増やすこともできるし、余裕のない時期は少なくしたり止めることもできます。

メリット②平均購入コストを抑えられる

ドルコスト平均法の主なメリットは、平均購入コストを抑えられる点です。平均購入コストとは、合計の積立金額を口数で割った金額のことです。

例えば投資信託の場合、同じ口数購入し続けるケースとドルコスト平均法で購入するケースでは、後者の方が平均購入コストを抑えられます。

例としてある金融商品の毎月の価格が1口あたり100円、150円、80円だったとしましょう。

(1)3か月間ドルコスト平均法で1,000円ずつ購入した場合と、

(2)3か月間毎月30口ずつ購入した場合の平均購入コスト(=合計金額÷口数)を比較します。

(1)ドルコスト平均法で購入した場合

3,000円×3÷(30口+20口+37口)=約103円(1口あたり)

(2)毎月30口ずつ購入した場合

9,900円÷90口=110円(1口あたり)

ドルコスト平均法で買い続けたほうが1口当たりの平均が7円ほど安くなっています。少しでもコストを抑えながら投資を継続したい場合、活用メリットのある手法といえるでしょう。

ドルコスト平均法のデメリット

 

デメリット①短期売買には向かない

ドルコスト平均法は、長期的に価格上昇が見込まれる商品を、長期にわたって繰り返し購入し、積み立てていくための投資手法です。すぐに効果が目に見える形で現れるとは限りません。
また、平均購入コストを抑えても、売却のタイミングによっては利益を得られないこともあるので、リスクがある可能性もあります。

デメリット②手数料がかさむ可能性がある

一括購入の場合は、まとまった金額で商品を購入するので、購入手数料も1回で済みます。

しかしドルコスト平均法は長期的に積み立てるため、購入手数料の総額が一括購入を上回る可能性もあります。対策としては、購入手数料の安い商品を選ぶことです。

ドルコスト平均法で注意することは?

ドルコスト平均法の注意点についても触れておきましょう。それは、損失リスクの可能性です。

ドルコスト平均法は、あくまで平均購入コストを抑えることを目的とした手法で、必ず利益を得られる手法ではありません。
売却タイミングによっては、損失を被るかもしくは利益が減少することもあります。

例えば以下のようなケースは、ドルコスト平均法に向いていない相場です。

●売却の直前に価格が急落:損失リスクがある
●右肩下がりに価格変動している:含み損が拡大しやすい
●右肩上がりを続けている:一括購入よりも最終的な利益が小さい可能性

ただ、相場を正確に把握するのは難しいので、分散投資も検討してみましょう。分散投資とは複数の商品へ投資し、一方の商品で損失を被った場合でも別の商品で得た利益でカバーできる可能性のある手法のことです。これまで見てきたように、ドルコスト平均法は中長期投資向きの手法です。平均購入コストを抑えながら買い増ししていくので、老後のための資産構築にも活用できます。

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