仕事や家事で忙しい人でもできる、長期投資、インデックス投資の方法をイチから解説します。

  1. インデックス投資
  2. 238 view

インデックス投資の利回りは重要か?

インデックス投資の利回りを考える


以前の記事では、インデックス投資の特徴やインデックス投資の魅力について紹介してきました。以下記事を参照↓↓
[blogcard url=”http://investx3.blog/index-foundation/index-invest-overview/”]

インデックス投資とはなにか?簡潔に言うと、インデックス投資とは、金融市場の動きを表すインデックス指標に連動した商品(インデックスファンドと呼ばれる商品)、投資信託という金融商品に投資する投資手法です。インデックスというのは指標とか指数という意味で、例を挙げるとTOPIX(東証株価指数)とか、NYダウ平均とか、S&P500などが、代表的なインデックスですね。

インデックス投資をうまく実践して大きな資産形成を成功させるにはいくつかのポイントがあります。今回は、インデックス投資の利回りについて解説します。結論から言うと、インデックス投資の利回りは年2%弱で、利回り自体はけして大きくありません。では、なぜインデックス投資はこれほどまで人気があるのでしょうか?

投資の利回りとはなにか


インデックス投資の利回りについて解説する前に、そもそも投資の利回りとはなんでしょうか?まずはそこについて理解しましょう。利回りとは、投資した資金で1年間運用したら、どれだけの収益を上げられるのか表す値です。
例えばあなたが、金融商品を100万円分購入したとします。その投資を1年間運用して5万円の利益を得たならば、その投資の利回りは5%です。利回りを確認すれば、将来獲得できる投資収益の目安となります。ただし「利回りの高い株式や投資信託を選べば必ず儲かる」というわけではないので、注意が必要です。

別の言い方をすれば利回りとは、「投資金額に対する収益を1年当たりの平均で表したもの」です。「ある金融商品を買えば1年間でどれだけ儲かるのか」といったことがわかります。利回りは、保有しているときの利息だけでなく、投資資産を売った時の売却益(キャピタルゲイン)なども入れた全体の収益を考えるのが特徴です。利回りの具体的な計算方法はつぎのとおりです。

利回り={(収益の合計÷運用年数)÷投資金額}×100

では次に、利回りの例を投資信託で考えてみましょう。とある投資信託をあなたは100万円分購入しました。購入してそのまま売却せずに2年間保有し続けて、投資成果から得られる分配金と投資信託の売却益(キャピタルゲイン)で合計4万円儲かったとしたら{(4万円÷2年)÷100万円}×100で、その投資の利回りは2%となります。利回りの計算は個別の株式でも投資信託でも同じ計算式です。

インデックス投資の平均利回りは年2%弱


米国にはVTIという有名な投資商品があります。米国のバンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】は、米国全体に投資することができるETF(上場投資信託)で、日本の米国株投資家に最も人気があるETFの一つになっています。ETFとは、特定の指数、例えば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果をめざし、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託です。ETFはインデックス投資で扱うインデックス・ファンドと少しの違いがありますが、基本は同じ投資信託です。

ちなみに、直接販売型の投資信託として多くの人気を集めているセゾン投信も、このバンガード者のインデックス・ファンドに投資運用しています。

ETFは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。連動する指数は株式だけでなく、債券、REIT(リート)、通貨、コモディティ(商品)の指数もあります。投資先も日本から海外に広がり、投資しにくい国と地域と資産に手軽に投資ができるようになりました。

このVTIの年間配当利回りは1.6%程度となっており、単体利回りはそこまで特筆すべきものではありません。このVTIを参考にすると、インデックス投資の利回りは約2%弱と言えます。

 

インデックス投資の平均リターンは過去10年で10%


さて、話をVTIに戻します。インデックス投資の利回りが2%弱にもかかわらずなぜVTIは米国で人気があるのでしょうか?その一番の理由は、過去10年だけの平均リターンを見ても利回りは10%という驚異的な結果であるということからです。

VTIは、設定来(その投資信託がスタートしてから現在まで運用期間のこと)でも7%くらいのトータルリターンが確保しており、買って放置する(売らずに保有し続ける)だけでこれだけのリターンがあるのですから、他の投資をする必要がないほどです。ただ、この「トータルリターン」というのは、株式マーケット全体の伸び(経済成長)を加味した含み益も入れた実績であることに注意しておきましょう。右肩上がり(景気が良い時期)のチャートだからこその利回りです。

実際、リーマンショックがあった2007年〜2013年まではVTIチャートは長期低迷しました。しかし、20年間の長期で見れば上昇しているので、手堅い投資先として人気を誇ったということですね。では、なぜ過去20年ずっと価格が上がり続けているのかというと、単純な話で、少々の下落の時期はあっても、アメリカ経済が安定的に成長したためですね。

そしてここからが重要なのですが、成長しているのはアメリカの株式市場だけでなく、他の先進国も新興国も含めて世界全体の株価が成長し続けているのです。日本も80年代のバブル崩壊やリーマンショック、大震災などで歴史的な大暴落にたびたび見舞われていますが、そのたびに10年、20年、30年という時間をかけて株価は再び回復し、さらに大きく成長し続けています。

このことから言えることは、今までの経済成長が示しているように、株価は今後も世界全体で上がり下がりを繰り返しながら、成長し続ける可能性が高いということです。

インデックス投資の利回りはそれほど重要ではない


インデックス投資において、年間の利回りは約2%弱であり、他の個別株銘柄に比べればインデックス投資の利回りは決して高くはありません。しかし、インデックス投資で大切なのは一年あたりの短期的な利益ではなく、10年、20年、あるいは30年という長期的な運用期間によって得られるトータルリターンなのです。長期間の間には運用中に得られた利益の再投資や運用中にかかる複利効果が発生します。つまり、インデックス投資は数多くある投資手法の中でも長期的な資産形成であり、数か月・数年という短期で大きな利益を期待するものではありません。したがって、一年あたりの利回り自体はそれほど重要ではないのです。

インデックス投資の実践と成功においては長期的な運用期間が大前提ですが、投資はインデックス投資だけではありません。もし、インデックス投資をしている上でさらに余裕資金がある場合はインデックス投資とは別に分けて、少しリスク度の高い個別株投資に向けてもいいのです。例えば投資に回す資金が全部で300万円あって、その10%の30万円は個別株投資に振り向けるという形でもいいのです。そしてこの投資戦略を投資の専門用語ではサテライト・コア戦略と言います。サテライト・コア戦略についてはまた別の記事で詳しく解説していきます。

インデックス投資の最近記事

  1. 優良インデックスファンド選びの3大ポイント

  2. インデックス投資に向いた証券口座とは

  3. インデックス投資は本当に「楽ちん」なのか?

  4. ドルコスト平均法のメリットとデメリット

  5. インデックス投資の3つの鉄則

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP